みなさん、ご機嫌いかがお過ごしでしょうか
こんにちは! サヘランです
以前に「多世界解釈」と、いわゆるパラレルワールドへの関心が、最近とみに高まっていると記事にしました。関連記事は、ブログカードからご覧ください。
「多世界解釈」の中に出てくる、解釈者となって、あなたにとってのパラレルワールドを知り
少しでも良い方向に、歩めるかもしれません!
それではみなさん、しばしのお付き合いのほど
「多世界解釈」の解釈者となって、積極的に良いパラレルワールドへ
2つのパラレルワールドの例で、よく登場する”シュレディンガーの猫” の思考実験、これをおさらいすると、次のような装置が
|放射性原子核〉| 毒入りの瓶を含む装置全体〉| 猫 〉| 人間 〉
時間経過して
α|放射性崩壊前の原子核〉+ β|放射線+放射線崩壊後の原子核〉
標準解釈だと猫まで状態の重ね合わせを考えることが出来き
α|崩壊前の原子核〉| 壊れていない瓶〉| 生きている猫 〉+ β|放射線+崩壊後の原子核| 壊れた瓶〉| 死んだ猫 〉
箱を開け人間が覗いた瞬間に、状態の収縮が起こって一方の項だけになると捉えます。
一方で、多世界解釈だと
α|崩壊前の原子核〉| 壊れていない瓶〉| 生きている猫 〉| 生きている猫を見ている観測者〉+ β|放射線 + 崩壊後の原子核| 壊れた瓶〉| 死んだ猫 〉| 死んだ猫を見ている観測者 〉
観測者も式に含め、状態の収縮は起きず、2つの世界が共存します!
箱を開けると、観測者はどちらか一方の世界のみ認識し、他方の世界は認識できなくなります。
箱を開ける前に、この式を立てて眺めている段階では「解釈者」と呼ばれるこの人は、2つの世界が共存する事を事前に察知出来ます。
愛猫家ならば、式の前の項の「生きている猫を見ている観測者」の世界に行きたいに違いありませんね!
「多世界解釈」の解釈者の選択は?、ロシアンルーレットの賭けエピソード
「多世界解釈」については、昔MITのセス・ロイドさんが、ホーキングさんの共同研究者でもあった多世界解釈が好きなドン・ペイジさんに、冗談でロシアンルーレットの賭けを持ちかけた話があります。
こめかみに当てた銃からは5/6の確率で弾丸は出ず、ドンさんはセスさんに勝って大金を得るのですが、1/6の確率では、弾丸が出て死んでしまいます。
「でも多世界解釈が正しければ、他の世界で必ずドンさんは生きてるのだから、問題ないはずだよね」と、セスさんはドンさんに言いいました。
ドンさんは、1/6の世界でも自分の奥さんを悲しませたくないから賭けはしないと、断ったとのことです。
ドンさんは、このとき「多世界解釈の解釈者」になって(ただし、何らかの量子的事象で1/6の確率で弾倉の位置が決まるピストルとして)次のような式を立てたと思われます。
|弾丸なし弾倉1〉| ピストルの引き金を引く〉| 生きてるドンさん 〉+
|弾丸なし弾倉2〉| ピストルの引き金を引く〉| 生きてるドンさん 〉+
|弾丸なし弾倉3〉| ピストルの引き金を引く〉| 生きてるドンさん 〉+
|弾丸なし弾倉4〉| ピストルの引き金を引く〉| 生きてるドンさん 〉+
|弾丸なし弾倉5〉| ピストルの引き金を引く〉| 生きてるドンさん 〉+
|弾丸あり弾倉6〉| ピストルの引き金を引く〉| 死んでいるドンさん 〉
ドンさんは式を「解釈者」として眺めることで、6つの世界が共存している事を知ったに違いないでしょう。そして、最後の項の世界の住人に成りたくなくて、賭けはしないと断ったのです(笑)
「多世界解釈」の解釈者となって、「爆弾」の存在を察知できる
最後に取り上げる例は、多数実験的に確かめられている例です。
下図では、真ん中にブラックボックスが置いてありますが、その中には、光子1つで爆発する爆弾が、ある確率で入っています。
ブラックボックスに爆弾が入っている場合は、光子がそこへ入ってくれば、爆発します。 もし入っていなければ、光子はボックスをそのまますり抜けて進みます。
このブラックボックスに爆弾が存在するかどうかを検知する方法がないでしょうか?
それを検知する方法が、上図にある、マッハ-ツェンダー干渉計です!
左下から光子が出て、それがハーフミラーやミラーに当たりながら、右上に出て行きます。このとき、ブラックボックスがなければ、上と下の光路で波が干渉しあい、1₍100%₎の確率でBで光子が検出されるようにあらかじめ位相差を調整しておきます。
全体では1/2の確率で爆発、1/4の確率で検知不能、残る1/4の確率で爆発させずに爆弾の存在を検知できることができます。1/4の確率だとはいえ、爆弾にまったく手を触れることなく存在を検知できる装置なのです。
多世界解釈で考えると、「爆弾が爆発する状態」「Aで検出されている状態」「Bで検出されている状態」の3つの世界が共存していることになります。
そして、「Bで検出された世界」を認識した人物は爆弾が存在していたことがわかるが、それは別に
「爆弾が爆発した世界」が存在していることの裏返しです!
ということは、実際に爆弾に接触した別世界が存在するおかげで、爆弾に接触せずにその存在を認識できたことになります(無相互作用測定)。
「多世界解釈」の解釈者となって、あなたの望むパラレルワールドへ
いかがでしたでしょうか、
”シュレディンガーの猫”の2つの世界、”ロシアンルーレット”の6つの世界、”爆弾ブラックボックス”の3つの世界について
「多世界解釈の解釈者」となって、共存している世界を知り、あなたの望むパラレルワールドへ
進めそうな気がしませんでしたか⁉
実際は、そう簡単にはいかないでしょうが…
サヘランですが、この共存する並行世界の存在を知ることに、意義があるように思えてなりません。
みなさんは、この点についてどんな風にお考えでしょうか⁉
最後までご覧いただき、ありがとうございます
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