「4つのイドラ」からの解放、F・ベーコンによって”精神の自由”を

自由の精神 マイクラ街
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 こんにちは! サヘランです みなさんいかがお過ごしでしょうか

今日の記事は、前回の”自由の象徴”からの自由つながりで”精神の自由”について

イギリスの哲学者フランシス・ベーコンのお考えを、みていきましょう。

17世紀の没後に出版された『ニュー・アトランティス』に影響された自然研究者たちがロンドンやオックスフォードで研究サークルをいくつも立ち上げ、ロンドン理学協会から王立協会へと受け継がれ、さらに、オックスフォード大学のオックスフォード理学協会へとベーコンの帰納法と経験論の理念を受け継いできています。

同時代人のシェイクスピアは、ベーコンのペンネームだという説を唱える歴史学説もあります。

そんな、F・ベーコンが考えた、「4つのイドラ」からの解放によって”精神の自由”を得る方法についてみていきましょう。

では、しばしのお付き合いのほど、よろしくお願いします。

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「思い込み」「先入観」「偏見」からの解放によって”精神の自由”を得よう

 それではみなさんと共に、ベーコンの強み、帰納法で順を追って考えてみましょう。

彼は人生や社会をよりよく生きるために指針として「知は力なり」という名言を残しました。

真理を追い求め、自然科学とそこから応用される技術開発で、健康・医療・仕事の円滑化など人間により幸福が約束されるとして「知の力」を説きます。

では「知の力」を身につけるにはどうすればいいでしょうか?

そこで彼は、「思い込み」「先入観」「偏見」=【イドラ】徹底的に捨てよ!と説きます。

例えば「旅客機、あんな重いもの、空を飛べるわけがない、だから乗らない」は強い思い込みです。

離陸前デルタ航空
離陸前の旅客機・イメージ

このような【イドラ】からの解放が、”精神の自由”をもたらし、「知の力」を手にすることができると論理だてて説明できるのです。

では、この【イドラ】にはどんなものがあると、ベーコンは考えたのでしょうか。

「洞窟のイドラ」と「種族のイドラ」からの解放による”精神の自由”

 まず第1「洞窟のイドラ」があげられます。

わたしたち個人個人の生き方、自己の人生が基盤になっている先入観、思い込みのことです。

子供のころの環境、どんな親に育てられたか、習った先生の価値観、家庭や地域の環境によって身についてしまうルールや習慣などは、気づかずに正しいと思いこんでいます。その狭い価値観で世界全体を見渡してしまうことがあるのです。

狭い世界の「洞窟の中=世界の全て」と思ってしまうという意味で名付けられました。

日本人でいえば「井の中の蛙(かわず=カエル)大海をしらず」でさしずめ”井の中イドラ”でしょうね。

井の中から出れば大海、文字通りに視野は劇的に広がり、自由に価値判断できると気がつきます。

 つづきましては第2「種族のイドラ」の登場です。

少々分かりにくいですが、一言でいうと「人類が共通にもつ先入観」の事です。

言い換えると、人類が元々持っている知性や感覚が、いつも正しい判断をしているワケではなく、むしろ間違っていることの方が多いということです。

例としては、有名なミューラー・リヤー錯視があげられます。図のように、線分の両端に内向きの矢羽を付けたもの(上段)と外向きの矢羽を付けたもの(中段)の線分の見え方はどうでしょう。

ミューラー・リヤー錯視
ミューラー・リヤー錯視(出典:Wikipedia)

上段が短く、中段は長く感じるが、実際は同じ長さである。という錯覚です

このような、錯覚を考慮せずに梁(はり)をデザインしたら、梁の長さが異なり強度的に歪んだ建築物ができてしまいます。

錯覚カタログなるものがあるように、人類共通の遺伝的本能のような先入観は意外と多いのです。

「劇場のイドラ」と「市場のイドラ」からの解放による”精神の自由”

 そしてさらには、第3「劇場のイドラ」があります。

これは、率直にいってしまうと「権威や伝統から生じる思い込み」となります。

演劇では、多くの人が見つめる中、主人公などが活躍します。私たちはそうした代表者や主人公に惹きつけられ、敬意を持つようになります。

社会を劇場と考えると、主たるメディア(昨今ではSNSも含む)の舞台に立って話す学者や政治家や著名人などの、権力者が主人公ととらえられますが、その言動はいつも正しいとは限りません

これらを妄信することなく、一度は疑ってみて「劇場のイドラ」から解放されることで初めて、正しい道という”精神の自由”が得られるのです。

劇場公演
劇場公演・イメージ

 最後の、第4番目に「市場のイドラ」についてです。

多くの人が集まる市場(いちば)では、いろいろなうわさ話が飛び交います。うわさ話には、間違っているものもあるだろうし、聞き違いや伝言ミスも生じいわゆる「伝言ゲーム」状態になっています。

市場という直接的な状況だけに信じる人も多く、間違った情報が拡散されていくことも多々あります。そうして生じた先入観や偏見、思い込みが「市場のイドラ」となってくるのです。

何世紀も前にベーコンが唱えた「市場のイドラ」は、現代の私たちにとっても、深刻な問題として刻々とすべてのインターネット・メディアやSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)上で生成されているといっても過言ではありません。

いかにして、不確かな情報デマ、フェクニュース惑わされずに生きるか、これが”精神の自由”にとって必須に違いありません。

ヒントは、「公式の情報」を”必ず中心に据える事”です!さらに良いアイデアがあればみなさん共有しましょう。

「4つのイドラ」からの解放によって、本当の”精神の自由”を得よう

 いかがでしたでしょうか、私たちがもってしまう「4つのイドラ」について
これは、断捨離と同じように、かたずけて処分する、徹底的に捨てよ!の内容でしたね。

現代は、未曾有の災害環境問題混迷を極める社会情勢といった、先が見通せない不安定な世の中になっています。

その中で、生きていく私たちにとって”精神の自由”は心の持ち様としてますます、重要な要素になっています

数世紀前に唱えられ、この近代社会の礎となった、F・ベーコン考え方で”原点に立ち返って”社会や生活を見つめ直すことも、大切ではないでしょうか。

サヘランとしては、情報の洪水に流されないように、”等身大の自分自身の何か”を大切に価値判断していきたいですね!

今回も最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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