「生命のコード表」フォン・ノイマンが見抜いた生物の持つ永遠の価値

遺伝子 ドラクエ村
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 みなさん、ご機嫌いかがお過ごしでしょうか

こんにちは! サヘランです

ご存知でしょうか、アインシュタインも顔負けの天才といえば、現在主流のノイマン型コンピューターの父といわれる、ジョン・フォン・ノイマン(John von Neumann1903-1957)ですよね。

アリゾナ州立大学教授ポール・デイヴィス著『生物の中の悪魔』(SB Creative)によれば、このフォン・ノイマンが「自ら増殖する万能構築マシン」の研究をしていて大きな特徴を見抜いたということです。

自分の子孫を増殖させるマシンは、数十億年つづく生物の営みそのものでもあります!

「生命のコード表」というフォン・ノイマンが見抜いた生物の持つ永遠の価値について、見ていきましょう。

それではみなさん、しばしのお付き合いのほど

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「生命のコード表」自分自身の複製を作るだけでは生命たるには十分ではない!

 先ほどのポール・デイヴィス著『生物の中の悪魔』のなかで、「自ら増殖する万能構築機」の研究でフォン・ノイマンが指摘した重要なポイントは次の2つでした。

①自分自身の複製を「指示書」通りに作るだけでは万能構築機たるには十分ではないということ
②万能構築機の作り方を記した「指示書」を複製し、作ったばかりのレプリカにその指示書を入れなければならない

フォン・ノイマンが見抜いたのは、記録紙上の情報を2通りの形で扱わなければならないということなのです。

IBMスパコン
ノイマン型スパコン・イメージ

①万能構築機が何かを作るための能動的な「指示書」として
②指示情報を複製するときに単にコピーされる受動的な「データ」として

母万能構築機は、すぐに使う①の「指示書」と子万能機構機に受け渡す②物理的物体「データ」の2つを作らなければならないということです。

この天才ノイマンの洞察は、「生命のコード表」たるDNAが自分自身の複製を作るだけでは生命たるには十分ではない!というふうに言い換えられるように、現代の生命科学にも通じているのです!(^^)!

「生命のコード表」DNAは状況に応じて、指示書でもあるし物理的物体でもある

 フォン・ノイマンの「自ら増殖する万能構築マシン」は生命そのものの特徴でもあります。このことについてポール・デイヴィス著『生物の中の悪魔』によれば、

・あなたの身体の細胞1個に、長さ約2メートルのDNAが収まっている
・タンパク質を作るのに必要な情報は四種類の塩基でつくる、A,C,G,Tという「文字」からなる特定の列として、DNAのセグメントの中に保存されている
・【CAT、GAAの如く】三個の塩基がひとまとまりになったものをコドンという。
・特定のタンパク質を作るには、まず対応するコドンの列を、DNAから、mRNAという分子に転写する

・リボソームという小さな機械が、mRNAからコドンの列を読み出し、アミノ酸を一個一個化学的に連結させていってタンパク質を合成する
・別の種類のRNA,tRNAとの協働で、アミノ酸の鎖につなぎ合わせてリボソームがその鎖を完成させたとき、出来上がったタンパク質は正しく機能するようになる

という一連の機構が連鎖的に起こってタンパク質がつくられているようです。小さな小さな細胞の中「ペルシャジュウタン」が織られているような感覚ですよね!

・生命は20種類のアミノ酸をさまざまな組み合わせで使っている
・典型的なタンパク質は数100個のアミノ酸が鎖のようにつながってできている
・A,C,G,Tの塩基の配列で20種類のアミノ酸をコードする方法は無数に考えられるが、知られているすべての生命が同じ【コドンによるアミノ酸のコード表】を使っている
・このからくりは地球上の生命に深く植え付けられたきわめて古い特徴で、共通祖先が持っていたものだと考えられる

DNAモデル
遺伝子DNA・イメージ

「生命のコード表」DNAは状況に応じて、指示書でもあるしデータそのものの物理的物体でもある!という二重の役割を持つという事実!

地球上のすべての生命が、同じ、コドンによるアミノ酸のコード表を使っているという事実!

40億年ほど前の共通の祖先がそのようなからくりを初めて獲得して、それが代々の子孫々に伝えられてきたという事実!

これらの3つの事実は、驚愕に値する「生命の持つ永遠の価値」といえます!(^^)!
生命の起源についての関連記事は、ブログカードからご覧ください

「生命」と同じく、大切なものはつねに予備を用意するという、生き方の価値

 いかがでしたでしょうか

 私たちにとって、「命」以上に大切なものはありません!そして命を後世につなぐ手段が「生命のコード表」DNAでしたよね!

そしてそれを駆動するための外せない鉄則として「指示書」の二重の役割、メインキーとペアのスペアキーとして両方の受け渡しでした

似たようなこととして、自分自身の命の次に大切なものを所有している、コレクターさんの行動にもあらわれていますよね。

後世にに残る、”文化的遺産”の例えば”旧車のコレクター”さんが同じ手に入りにくい希少品を2台持ちしてたりするのが分かるような気がしてきました(笑)

コレクターズ・カー
コレクターズカー・イメージ

1台目が壊れたときの修復の元図面になったり、不具合の部品修理している間の部品取りになったり、生命活動と似たような行動をしています。

どんな小さなものでも、あなたにとってのお宝は、メインとスペアの2台持ちが安心できることもあり最善なのかもしれません!

それではみなさん、最後までご覧いただきありがとうございます

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