こんにちは! サヘランです みなさん、お元気でお過ごしでしょうか
畑の不整地で軽く足を捻挫、シップ貼り薬のお世話になってます
みなさんも、運動するときは準備体操!気をつけてくださいね(笑)
今日のお題は、パーソナルコンピューター・タブレット・スマートフォンを使うときは必ずくぐっているといってよい「AI人工知能」の脅威と、そのための対処法「読解力」を身につける価値についてです。
みなさんの、知らず知らずのうちに生活に浸透してくる「AI」について考える良い機会になれば幸いです。
それでは、これからしばしのお付き合いのほど、よろしくお願いいたします。
「AI」で東大合格を目指した「東ロボくん」になかった「読解力」
国立情報学研究所の新井教授をリーダーとして「東ロボくん」は大学入試に挑戦する「人工知能」で、2021年までに東大入試合格をめざしていたが突如として、プロジェクトは中止になりました。
その理由を結論からいえば、単語の意味を理解する機能を追加し、東大模試の数学の問題で合格点に達したのだが、国語では「読解力」の壁にぶち当たり、どうしても合格点に達しなかったのです。
IBMの人工知能”ワトソン”は”コグニティブ(認知)・コンピュータ”で、単語の意味を理解していても文意を理解して、問題を解いているわけではないのです。
国語の問題を解くときは、過去の問題と解答を学習して、相関関係から確率の高い答えを解答するだけとデータ勝負なのです。つまりは、問題の意味も、解答の意味もゼンゼン理解していないのです。
東大合格をめざしたIBMワトソンのAI「東ロボくん」のたたき出した、最終的な偏差値は57.8!
MARCHや関関同立は合格圏内だが、東大は”ムリ”合格不可能としてプロジェクトは終わりました。
なんと「人間」にあっても、「AI」にないものは文章の「読解力」だったのですね!
しかし困ったことに、私たちの生活はPC・タブレット・スマートフォン、映像・動画の視聴にシフトし、ますます「活字離れ」が浸透していています。
「活字離れ」は文章に触れる機会を減らし、文脈を理解する脳の回路「読解力」を弱めてしまいます。
「AI脅威論」のイーロン・マスクVS「AI楽観論」のフェースブックのザッカーバーグ
地球温暖化・環境破壊・未曾有災害の”ディストピア”を想定して企業経営をする、テスラモーターズのイーロン・マスク氏は、彼らしく
「AIが第3次世界大戦を引き起こす」旨の、「AI脅威論」を唱えています。
いずれ、AIは制御不能になり、世界戦争が勃発し、人類は滅亡する!とかまさにSF映画のディストピアですね。
そのために、”サイバートラック”を発売したのでしょうか(関連記事は以下のブログカードにあります)。
対する、フェイスブックのザッカーバーグ氏は
「AIの脅威の問題」については、悲観的になりすぎないようにする必要がある!のようにいっていて、楽観的な態度でいてほしいと提案しています。
AIが人類にもたらすメリットは、リスクをおぎなってあまりあると、自身の立場と利用者の擁護をしているのですね。
サヘラン的には、「リスク」は「危険度✖頻度」の式に当てはめて考えてみたんですが…
イーロン・マスク氏のいうようには、危険度はあまり感じないのですが、頻度に関してはザッカーバーグ氏のいうように楽観的でいられるのか?心配になってきます。
あなたは、検索エンジンやSNS(使用すると必ずAIをくぐる)を日に何度使っていますか(笑)
「読解力」を身につける価値、AIが苦手とする分野は今後も人間のすべき仕事として残る
「AI」によって、現在の職種の47%が代替可能だとする考え方がでています。残りの53%がすべて「読解力」の必要な仕事っていうわけではありませんが、「読解力」を要する仕事は今後も人間のすべき仕事として残るといえます。
今後は、自らの職務スキルや子どもに身につけさせるべきスキルを、AIと競合しない方向にもっていくのは重要な選択と考えて間違いなさそうです。
将来「AI」によって無くなる仕事は
①人よりもAIの方が正確にできる
②作業効率が上のAIが人の代わりに全てをこなせる
具体例としては、資料整理、文字入力、機械類操作などの仕事です。
逆に、「AI」が不得意な作業はというと
①全く新しいことをする創造的な作業
②文章を解釈して問題解決すること
③「なんとなく」や「特に理由がない」場合に考え答えを出すこと
これは、クリェイテブな内容で、文脈を見据えた、あいまいな感覚に答えがあるような仕事です。
逆手にとって、積極的に「AI」関連の仕事に関わるのもよいですね
たとえば、機械学習エンジニア、データサイエンティストなどは「AI」の活用を進める仕事です。
みなさんは、今後「AI」と関わるか関わらないか、どんな仕事に関わっていきたいですか。
「ポスト・トゥルース」の時代、人間的な「読解力」が情報リスクからの守り神
若干高校生の、藤井聡太棋聖はご自身、「AI」を使って将棋を研究しているのは有名な話です…
将棋中継中の「SHOGI AI」は3つのAIを利用して合議制で予想手の答えをだすという人間的システムとのことですが…彼が対局中の将棋中継時に、藤井棋聖が思わぬ一手を指したことによってAIがメモリーオーバーしたということがあったそうな(笑)
そして、「東ロボくん」のプロジェクトリーダー新井紀子さんの調査によると、最近の中高生は「ドリルと暗記で定期テストを乗りきったりすることはできます。けれども、レポートの意味や、テストの意味は理解できません。AIに似ています」と若い人の「読解力」の衰えと頭脳のAI化を指摘しています。
“AI対人間”の構図を超えてるような若い世代の話でもあり、もしかすると“AI対人間”は幻想に過ぎないのかもしれません。
一方で、PCやスマホを使うたびに「AI」をくぐり抜けて、グーグルやフェースブックに「無料」で個人情報やデータを提供し、巨万の富を生んでいる事実がります。
この世は、正しい情報・ニセの情報であふれ、それがインターネットを介して、恐ろしいスピードで拡大しています。
同じコトバでも文脈によって意味が異なるように、正しい情報を見極め、文意を理解するには、経験と知識、「読解力」が必要です!
「ポスト・トゥルース」の「フェイク・ニュース」社会を生き抜くあたって、「AI」の苦手とする「読解力」の価値がますます光ってきます。
みなさん、いかがでしたでしょうか
サヘランも、この機会に”純文学や長編小説”を久々ひらいて、「読解力」を取り戻したいと思います。
今回も、最後までご覧いただきありがとうございました
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