フランクル「ロゴセラピー」の価値「どんな人生も生きることの意味」

人生の希望 マイクラ街
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 サヘランです こんにちは! みなさん、お元気にお過ごしでしょうか

今日の記事の前に、冒頭からショッキングなデータですみません

「交通事故死は1日9人弱、自殺者6倍以上の1日55人」という最近(2019年)のデータです。

「どんなときも人生には意味がある
あなたを待っている誰かがいる
あなたを待っているなにかがある
そしてそのなにかや誰かはあなたに発見され、実現されるのを待っている」

ナチス強制収容所の極限状況から生還したオーストリアの精神科医

V・E・フランクル(Viktor Emil Frankl 1905〜1997)の言葉です。

この日本の社会では、フランクルのメッセージ届かぬような社会になっているようです。

今一度、どんな人生にも生きることの意味を見出す

フランクルの「ロゴセラピー(logotherapy)」の価値について

あらためて確認したいと思います! ここに関連記事をとりあげ

るとともに、亡くなれれた若き俳優、三浦春馬さんご冥福をお祈りいたします

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世界の読んでみたい本ベスト10に入るフランクルの名著「夜と霧」

 医師であったフランクルがナチスの強制収容所の体験を書いた『夜と霧』(英題「Man’s Search For Meaning」)は、世界の必ず読んでおきたい本ベストテンに入る名著です。

強制収容所では、「こんなに辛いなら生きている意味がない、死んだほうがましだ」と、誰もが考えていました。

希望のイメージ
希望のイメージ

そのような状況にいながら、自分だけでなく仲間も励まし共に生き延びました。決して希望を見失いませんでした。

それができたのも、フランクルは、自身が発見した心理学をそこで使っていたからです。

それがフランクル心理学は、絶望を乗り越えていくための心理学といわれる所以です。

一見して成功者も陥る、「生きる意味」を見失うことの苦悩

 自然災害などで、突然愛する家族を失い、なんとも言えない「むなしさ」にとらわれ「死にたい」と考える。これは急性の絶望感ですが多くは時が癒すといわれています。

一方で、急性でない空虚感、理由がよくわからないのに、とにかく、むなしてく、むなしくて「死にたい」と考えてしまう絶望感。こちらは長く続くことが多く厄介です。

普段から「生きがい」を求めて、「生きる意味」を求めて、必死に努力して、がんばってがんばって、求めていたものを手にいれたけれど、待っていたのは苦悩であり絶望だったとしたら…

外見からは何事もなく普通に見える、むしろ恵まれているように見えながら、「生きる意味」についてなぜ悩むのか、とても不思議です。

花の命
花・命

フランクルは言いいます、「意味への意志」(will to meaning)が、人間の根源的な心の働きであるならば、一見して成功者の苦悩も納得できます。

私たちが考える社会的な成功では、「生きる意味」を満たしえないことがあるのです。

勇気づけられる人が世界中にいる、フランクル心理学は「読書療法」

 「死にたい」と思っていた人が、フランクルの本を読み「もう少し生きてみよう」と思うのは、「読書療法」として作用してるからです。

その核心は、心に作用する「ロゴセラピー(logotherapy)」という、価値観のコペルニクス的転回を起こすものです。

悲観的に考えれば「生きる意味」は消えてなくなります。

でも、生きる意味は必ずどこかにあると信じて生きることで、人は強くなれるのです。

「生きる意味は今、見えなくなっているけれど、あきらめず生きてゆけば、必ずまた見つけることができる」

フランクルはこのことを発見的楽観主義(heuristic optimism)といいました。

種子は舞う
風に舞う命の種子

フランクルは、「死にたい」と悩み苦しんでいる時に、「こんな人生、生きていて意味があるのか」と問う必要はない、といいます。

どれだけ問いかけても「生きる意味」の答えは返ってくることはなく、「むなしさ」はつのるばかりになってしまいます。

フランクルはナチスの強制収容所に入れられましたが、どれだけ解放してくれと頼んでも、それはすぐには叶わない願いです。絶望的な状況を受け入れつつ、その場で、人生が期待していることを、フランクルは試行錯誤し、「生きる意味」を見出していったのです。そしてフランクルはいいます

「人間がどれだけ人生に絶望しても、決して人生は人間に絶望しない」

「それでも生きる意味はある」と言えるようになるには、人生が自分に期待していることを見つけ出し、それを行うのです

そうすれば、自然と「生きる意味」が満ちてきます。

人生の方は私たちに期待しつづけています

あきらめてしまうのは、いつも人間のほうなのです。

「どんな時にも意味があるよ」と、あなたの人生を肯定するフランクルの心理学

 BBC(イギリス放送協会)は、少し前に「なぜ日本はこんなにの自殺率が高いのか」を記事にし、6つほどの理由をあげてありました。

①貧困や老いや孤独、②切腹などに代表される名誉ある自殺という伝統、③自殺が罪である宗教の信仰がない、あるいは無宗教、④若者の不安定な雇用、⑤怒りや欲求不満を表現しない文化背景による精神的孤立、⑥訓練された有資格カウンセラーの不足

さらに、コロナ禍などで時代が進んでます、理由が増えているかもしれません。

しかしながら、こんな時代だからこそフランクルのいう

「どんな時にも意味があるよ」とのあなたの人生を肯定する言葉が光ってきます。

私たちは、どんな時にも「生きる意味」をもつ
人生から期待され続ける価値ある存在である!

このことを確認して、今回の記事を終えたいと思います。

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