みなさん、いかがお過ごしでしょうか
こんにちは! サヘランです
しばし間美味しいコーヒーを味わって「ヘドニック」な一時の幸せもよいものですが…
今回は、生きがいのような「長く続く幸せ」を見つける「ユーダイモニック・アプローチ」について記事に取り上げてみました。
年齢や性別、そして個人の特徴によって、長く続く生きがいのようなものは、人さまざまだと思います!
ご自身の何か強みのようなもの、これを生かせることが出来るかがヒントになる、ように感じますがいかがでしょうか。
それではみなさん、しばしのお付き合いのほどよろしくお願いします。
「ヘドニック・アプローチ」の快楽順応については、関連記事をご覧ください
「ユーダイモニック・アプローチ」で持続的幸福をつかみ取ろう!
「ユーダイモニア(Eudaimonia)」はギリシャ語由来で、語源的には、eu(「良い」)+daimō(「精神」)という言葉なのだそうです。
古代ギリシアのアリストテレスの著書には、「ユーダイモニア」は最上の人間の善を指す言葉として使われており、実用的哲学の目的は、いかにしてユーダイモニアを実現するか、それはどのようにすれば達成することができるかでした。
また、アリストテレスは快楽と「ユーダイモニア」を区別し、一時的な楽しい気分を味わう快楽に対して、人間に特有な理性の機能を善く働かせ、自分の能力をフルに活かした人生を送っていることを「ユーダイモニア」と呼びました。
もう少し砕くなら、「自分の強みを活かして、意義あることに打ち込む幸せ」持続的幸福を指し、日本語では「生きがい」が近い意味合いを持ってるのが「ユーダイモニア」なのです。
ポジティブ心理学でいう「ユーダイモニック・アプローチ」とは、簡単にいえば「生きがいに焦点を当てた生き方」といえそうです。
あらためて、あえて問うてみましょう、みなさんの生きがいは何だったでしょう?
「ヘドニアとユーダイモニア」は互いに関連しあっているという事実
『目的の力』 ―幸せに死ぬための「生き甲斐」の科学―ヴィクター・J・ストレッチャー著、 松本剛史訳、出版ハーパーコリンズ・ ジャパンによると
「ユーダイモニアによる自己超越の状態から得られる幸せは、自己高揚的なヘドニアの対極にある。ヘドニズムとは、短期的な欲求を満足させる事から得られる快楽の追求を指す」
「ヘドニアとユーダイモニアは関連しあっている。ヘドニアの高い人は炎症性遺伝子の発現が高まり、ユーダイモニアの高い人は低くなる。ユーダイモニアが高い人の方が生理学的に健康」
「ヘドニアを求めてそれを得た若者が不安感や病気の症状を多く伝えてきたのに対し、ユーダイモニアを得た若者は生きる満足感や高い自己評価、ポジティブな感情を多く伝えた」
「ユーダイモニアを求める学生は職業的な成功も含め、長期的に見てより幸せになる事が多い。短期的に見ても、ただ成績の為に勉強するのではなく、授業の内容をきちんと理解しようとし、教材全てに習熟する事に関心を持つ」
「人は脳の最もよく使われるところに酸素を送り込もうとする。ヘドニアに傾く時は、酸素の入った血液が腹側線条体という報酬系を司る脳の奥の場所に流れ込む。ユーダイモニアとヘドニアによる報酬への神経反応は違う。つまり両者の幸せ感は違っている」
「自己を超えた強固な生きる目的は、健康とウェルビーイングをもたらし、病気や死から守ってくれる。目的とは、深い価値を持った高レベルの目標である。重要なのは目的を形作っている価値が何であるか」
「自己超越的な目的の対極にあるのがナルシシスム(自分の事に過剰な関心を持つ)とニヒリズム(生きる目的などないという信念)。今、この二つが急速に高まっている」
思い返すと確かに、コーヒーの一時の幸せ感と、何かを成し遂げた後の幸せ感は違う感じがします!
けれども、時代や環境がナルシズムとニヒリズムに象徴されるように、即物的な幸せの追求の方に急速に傾いてきているようなのです(汗)
このままの状況が、長く続くと健康さえ害するかもしれません、ご覧になってるみんさんは何か対策を立てておくことをおすすめします。
時代は、新たな深い価値と高い目標をもった「生きがいが生まれる」創生期!
いかがでしたでしょうか、
「自分の強みを活かして、意義あることに打ち込む幸せ」と共にある人生は理想的ですよね!
そして、その生きがいの目的が、深い価値を持った高レベルの目標であるならば言うことありません。
今回の、ウイルスのパンデミックで東京五輪が延期になり、地球市民が一つであることを痛感させられています。
これは、先ほどの時代がナルシズムとニヒリズムに進んでいることを、良い意味で裏切っている出来事です。
そしてこのことが、新たな深い価値と高い目標をもった、生きがいが生まれる契機になると信じてやみません。
みなさん、最後までご覧いただきありがとうございます
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