こんにちは サヘランです! みなさん、ご機嫌いかがお過ごしでしょうか
今回は、最近に話題となった書籍『ファクトフルネス』からの内容です。
著者で医師・公衆衛生学者のハンス・ロスリング氏と、その家族の18年間にわたる共同作業が詰まった書籍『ファクトフルネス』
10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣…とサブタイトルがついており、世界の大ベストセラーとなっています。
「思い込み」「先入観」「偏見」からの解放については以前に記事にしましたが、その発展的な内容となります。
データを基に世界を正しく見るスキル「ファクトフルネス」を身につける価値は、情報過多な時代に生きる私たちに、特に必要なリテラシーだといえます。
それでは、さっそく本題の”10の思い込み”から入りますが…
『ファクトフルネス』の本を最初から読まれる方はネタバレにご注意ください。
10の思い込みを乗り越えて、データを元に世界を正しくみること
では、10の思い込みについて、例をあげながらを1つずつ上げていきましょう。
①分断本能 物事や人々を2つのグループの溝として考える習慣 例 富と貧困 白人と黒人
データを元にみると⇒所得レベルに応じ4つグループに分ける レベル1は一日1ドル以下で暮らす
②ネガティブ本能 物事のネガティブな面に注目しやすい 例 昔は良かった 世界はどんどん悪くなっている
データを元にみると⇒「悪い」と「良くなっている」が両立している
③直線本能 グラフは直線(右肩上がりなど) 例 世界の人口はひたすら増え続ける
データを元にみると⇒「S字」「すべり台の形」「コブの形」もしくは「倍増」
④恐怖本能 自然と「怖いもの」に吸い寄せられる 例 凶悪犯罪のニュース オカルト(幽霊)
データを元にみると⇒「恐怖」はリスクがあると「見える」だけ リスクは「危険度✖頻度」例の幽霊の場合は頻度ゼロ
⑤過大視本能 1つの数字だけ見て「なんて大きい(小さい)んだ」 例 メディアの数字はそばに比較対象がない
データを元にみると⇒提示された数字を他の数字と比較(割合を見る)
⑥パターン化本能 無意識に物事や状況をパターン化 例 アフリカの問題 アジアの国々
データを元にみると⇒「分類の仕方は間違っているかも?」と疑う
⑦宿命本能 人や国、宗教や文化の行方は決まる 例 アメリカの禁酒法時代と現代(反転事例)
データを元にみると⇒「インターネットやスマホの普及」のように急激でないが、社会や文化は昔から常に変化
⑧単純化本能 さまざまな問題に、1つの原因と1つの解答を当てはめる 例 ”平等”という解答をえるために”格差”を原因と考える
データを元にみると⇒専門や立場の異なる人の意見にも耳を傾ける
⑨犯人捜し本能 悪い事が起きたとき、単純明快な理由を見つけたい 例 ○○は△△のせいと責任のがれ
データを元にみると⇒複数の原因やシステムを見直す。逆にヒーローでなくインフラやテクノロジーに目をむける
⑩焦り本能 目の前の危機にすぐに動きたくなる 例 いつやるか?今でしょ!
データを元にみると⇒ひと呼吸おいて焦りに気がつくこと「今すぐに決めなければならない」は滅多にない。極端な予測に惑わされず、時間をかけて正確な情報やデータを収集し、冷静に判断する
思い込みにあたる”本能”って①~⑩と思いの外たくさんあるんですね、ちょっと驚きましたよね。
「ファクトフルネス」と「マインドフルネス」は似ている
脳科学者の茂木健一郎氏は最近、現代の世界を”自由闊達”に生きるには、「ファクトフルネス」と「マインドフルネス」は車の両輪になる、という様な内容でツイートしています。
「ファクトフルネス」は本能的な思い込みから距離をおく習慣ですし、「マインドフルネス」は社会や環境の喧騒から心の距離をおく習慣です。
本来の姿からズレてしまう”何らかから距離をおく”という、似たところがあります。
左右の車輪が、もし異なると真っ直ぐ走れないように、両者は似ているのかもしれません。
もう片輪の「マインドフルネス」については関連記事をご覧ください。
いかがでしたでしょうか、データを基に世界を正しく見る習慣「ファクトフルネス」
サヘランもこの両輪を前後において、バイクのように”自由闊達”に、コケないように走ってみたいと思います!
今回も最後まで、記事をご覧いただきありがとうございます
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