「セルフ・マネジメント」P・F・ドラッガーを原点とするものの価値

セルフマネジメント マイクラ街
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 こんにちは! サヘランです 

みなさん、いかがお過ごしでしょうか

今日は、これを学んでなかったら本物じゃない(笑)という…

全世界のエグゼクティブたちが、この授業を受けるために集まってくるといわれる

ジェレミー・ハンター氏が、ロサンゼルス・クレアモント大学院大学のドラッカー・スクールで35年間かけて教えているセルフ・マネジメントの講座の中身の話です。

『ドラッカー・スクールのセルフマネジメント教室』ジェレミー・ハンター 著、 プレジデント社)を読まれる方はネタバレに注意してください。

ハンター氏の授業は学生たちの評価による「ティーチャーズ・アワード」を受賞し続けており

その講座は「人生を変える授業」と呼ばれています。

「セルフ・マネジメント」は「意識の変容から新たな選択肢をうみだし、結果を変える」

ことです。

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ウイズコロナの社会で疲弊することなく、創造的であり続け、ともに新しい未来へ

 世界は新型コロナウイルスの影響下の真っただ中にありて、大変に流動的ですが…

このような変化の激しい時代のなかでこそ、疲弊することなく、創造的であり続けるため、ともに新しい未来をつくろうと提案することを原点とした

ドラッカー氏の考え方セルフマネジメントを見直してみる価値があります。

ドラッガーといえば…

もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだらという

長いタイトルの岩崎夏海著の小説で、それを原作とした漫画、TVアニメ、映画作品

あり、一度は聞いたり目にしたことはあるかもしれませんね。

高校野球・イメージ

「顧客は誰か?」→お金を出してくれる親、部費や施設を提供してくれる学校や応援してくれる生徒、東京都、高野連、試合を見てくれる全国の高校野球ファン、そして実際にプレーをする野球部員。

「野球部は何のための組織か?」→上記の顧客に対し、感動を与えるための組織。

行っていること「○○」は、誰もがあたりまえに持っている意識を、時間とお金のように限りある資源として捉える。

すると、その意識をどこに向けるかどこに投資するかによって、得られる結果がガラリと変わってくるという理屈なのです!

あらゆる情報が氾濫する世の中で、うつろいがちな意識を自覚しつつ

自分の望む結果を定めてそこに意識を向けること(マインドフルネス)

効果的に意図した結果を得られるようになる、というのです。

身体に聴く、生理学的な要素がベースになっている「マインドフルネス」

 マインドフルな人とはずばり、「自分の意識の状態に注意を払える人」をいいます。

現代人は知らずのうちに情報に囲まれ、つねに多い選択肢に心を踊らされていて

たいていの人は興奮や緊張に関係する交感神経系が働きすぎている状況です。

そのためにストレスを感じたり、「いま、ここ」に集中できなくなったりしていると

ハンター氏は指摘しています。

最近の科学的研究でも言われているように、体と精神とは密接につながっています

体の状態を改善すれば、当然ながら精神の状態にも変化があります。

瞑想のような「グラウンディング」で自分の身体の状態をチェック

 瞑想のようといっても、何も難しいことをするのではありません

①目を閉じて、椅子に深くもたれかかったり、床に横たわったり、リラックスできる姿勢をとる。リラックスしている状態がどのように感じられるか、味わってみる。

②体と椅子、または体と床が密着しているところに意識を集中させる。椅子や床が体を支えてくれているのを感じ、呼吸・心臓の音・筋肉の緩みなどを意識する。

③意識を太もも、ひざ、ふくらはぎと徐々に下へと動かし、足の裏が床に密着しているところに集中させる。どのように感じられるか、じっくりと感情や感覚を味わう。

④さらに、足の裏から地下へ向けて根を生やすことをイメージしてみる。これがあまりしっくりこない場合は、足の裏、みぞおちなど、落ち着きやすいところへ意識を集中させる。

⑤ゆっくりと、目を開ける。世界はどのように変わっただろうか?

ゆっくりリラックス
ゆっくりとリラックス

基本は椅子に座ったところですが、会議の合間や電車のつり革を握っててもできます。また、足の裏を、テーブルにのせた手のひらに置きかえても可能です。

グラウンディング」で自分の身体の状態をチェックできます!

「アクセルを踏み続け」状態や「ブレーキを踏みっぱなし」状態からの解放「リソーシング」

 現代のようなストレスフルな社会では、ストレスを完全になくすことは不可能です。

ならば、ストレスとうまく付き合う方法はないだろうか?と考えたハンター氏

アクセルを踏み続けた状態ブレーキを踏みっぱなしの状態になっている自分に気づくこと。

理想は、両極端へのブレを最小限に抑え、中間の「ちょうどいいゾーン」にいつもいられるように意識的に努力することです。

そして、もし両極端にブレたときに、「ちょうどいいゾーン」に戻れるようにすることです。

その一つの方法が、リソーシングです。

自分の人生に起こっているいいこと、うまくいっていること注意を向けて、たくさんの選択肢を意識することで、自分の「ちょうどいいゾーン」に戻ったり、ゾーン自体を拡大したりする心のエクササイズのことです。

リソースとは気分をよくしてくれたり、自分を力強く感じたり、愛されていると感じさせてくれたり、安全な場所にいると思わせるもの

リソーシングでは、まず自分のリソースをできるだけたくさん探します。

ベストフレンズ、家族、大好きなペット、思い出の場所、気分UPの音楽、よい香りなど

リソーシング犬
リソーシングのイメージ

あなたなりのリソースで心をいっぱいにして、ハッピー感覚をかみしめます。

出来ればその中からひとつを選び出し、目を閉じてそのリソースを想像し

喜び、愛情、安心、楽しさなどの、想像から受け取れるポジティブな感情に浸ります

「意識の変容」から新たな選択肢をうみだし、「結果を変える」

 意図したことが結果につながらないのはよくあること。しかし、そのままスルーしていると、結局自分を変えることができずに、同じ失敗を繰り返してしまいます。

意識に落とし込んでグラウンディング」と「リソーシング」によって心が洗われる

今まで見えなかった新たな選択肢が見えてくるのだとハンター氏は説明しています。

自分が出した成果(結果)は、自分の望みどおりだっただろうか? もしそうでなければ、なぜ意図していたことが結果とズレてしまったのだろうか?

意図から気づき、選択、行動と現在の結果への過程を書き出しながら、このように自問自答することで…

自分の思考信念、思いこみ、期待、判断、感情によって

どんなフィルターがかかっていたかが理解できどの段階で

自分の意図とズレてしまったかを客観的に把握できるようになります。

さらに、なりたい結果から今やるべきことを逆算思考的に把握できるようになります!

残念ながら、今夏は中止になりましたが全国制覇をねらう野球部に必要なことですね。

 昨今のウイズコロナの不安定な社会では、とくに自らが自分の境界線を定めて

他者に能動的に働きかけ常に自己評価を繰り返し柔軟に行動を修正すること

まさに、この「セルフマネジメント」の有用さと価値が見直されているといえます。

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