「センシェント」POP心理学、日常に潜む「別次元」の入り口の価値

ギタリスト モンスト町
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 みなさん、いかがお過ごしでしょうか

こんにちは! サヘランです

昨夜は、ぐっすり眠って夢もみませんでした(笑)

しかしながら、夢は見ない日はなく、朝方に忘れてしまうそうです。

そしてさらには、夢の中でこれが夢だって気づくことを、「明晰夢」と言うそうです。

これを機に、POP(プロセス指向)心理学の創設者のアーノルド・ミンデル(Arnold Mindell)著 藤見幸雄ほか訳『24時間の明晰夢』春秋社を久々読み返してみました。

フォーカシングでは言葉やイメージになる以前の漠然とした身体感覚「センシェント(微細な)」を大切にし、それを「フェルトセンス」と呼んでいると以前記事にしました。

この、日常に潜む「別次元」の入り口「センシェント」に気づいて、寝ているときだけでなく起きているときにも、夢に自覚的な「夢の扉を開く」感覚の価値について見ていきましょう。

それではみなさん、しばしのお付き合いのほど

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「小さな自己」から「大きな自己」まで「3つの領域」を行き来する私たち

POP心理学によると、現実は「3つの領域」ら成り立っています。

「合意的現実」⇔ 小さな自己⇔ 他人と共有する自己
「ドリーム・ランド」⇔ ドリーム・ボデー⇔ 夜見る夢、象徴、動作、身体症状、二元性
「ドリーミング」⇔ 夢の創造主・大きな自己⇔ 前言語的、一元性、センシェント

この中で、一番わかりにくいのが「ドリーミング」なのですが、「ドリーミング」は常に働いていています

検索で調べるとしたら、アポリジニ・ドリーミングで調べるのが近い意味になると思います。

「ドリーミング」は、夢が生まれる以前の無形のダイナミックな領域とでも呼べるものです

これは微細な感覚によって感知される微細なリアリティで、漠然とした雰囲気や気分として感じられるような、あるいは一瞬ふっとかすめるような、意味以前の意味の「種」となるものです。

文字を持たなかったアポリジニは5万年以上も、歌や踊り、絵画、語りを通して彼らのドリーミングを表現し、伝えてきました。

アポリジニ絵画
アポリジニ絵画ドリーミング・イメージ

オーストラリア各地の洞窟の壁や岩に残された壁画や岩絵もまた、ドリーミングを表しているものといえます。

アボリジニの人々は、創世神話の時代(ドリームタイム)から存在する「精霊」こそが、自然界のすべてを創造し、生きるものすべての祖先となったと信じてきました。

壁画や岩絵の円は泉や野営地、Uの字のような形は座っている人、縦の線は槍といった記号の組み合わせで、砂漠における水や食べ物の在処を表すシンボル化した記号をドリーミングとして表していました。

厳しい自然環境を生き抜くために必要なもの、先祖から継承されてきた知恵ドリーミングとは、自分たちの集団が属する祖先の精霊の旅の話を語り伝える概念とでもいうべきもので、現代にも脈々と生きてます

POP心理学では、夢の領域が環境と一体であるのと同じで、「ドリーミング」も個人や人間だけのものではなく、あらゆる存在に内在する中核的エネルギーであると考えます。

この「ドリーミング」を意識することは、夢の領域を意識するのと同じで、根本的な予防や治療、癒しにも役立ちます

「センシェント・ワーク」では、「ドリーミング」の働きを重視し、3つの領域を自覚するプロセスと、それらを行き来する第4の意識状態を体得できるとミンデルは言います。

「ドリーミング」を展開する「センシェント・ワーク」の具体的な方法

 では、「センシェント・ワーク」の具体的な方法を見ていきましょう。

①夜の夢に限らず、夢の中のどこに「ドリーミング」を感じるかを考えます。
その漠然とした感じ、変化しようとしている・生まれようとしている「傾向」に集中します
そして、そのエッセンス、夢の「種」を探り、それと一体になって留まります。

例】仕事の帰り道、楽器屋さんのショーウインドーで見かけたギター⇒「ギター・ドリーミング」

②エッセンスをイメージや人物、体の運動、音などへと膨らませて、夢に展開します。
エッセンスから生まれた人物も、自分と対等に重要な存在であると認識します。
もし、彼を自分のアイデンティティから追いやってきたのならその理由を考えます

例】「ギター・ドリーミング」の展開⇒ミュージシャン、ギター演奏、楽曲

ギターとツリー
ショーウインドーのギター・イメージ

夢に現れた人物と、センシェントなエッセンスから生まれた人物を比較します。
同じ点はどこか、違う点はどこかなどです。
夢の象徴やエッセンスから展開して出てきたイメージについてさまざまな観点から考えます

ポイントとしてはリラックスした状態でポンと飛び出す(ポップアップ)連想は、個人的な連想ではなく、「ドリーミング」の表現です。
また、元型的な意味を、つまり、神話などでの普遍的な象徴的意味を考えます
あるいは、「ドリーミング」がなぜその象徴を使ったのか考えます
例】「ベースギター(ポップアップ連想)」⇒なぜベースギターなのか

③エッセンスの立場から、「ドリーミング」が何を訴えようとしているのか考えます。
「ドリーミング」を主体にして、他のすべてをその表現と考えます。
つまり、夢の中の自分や夢の登場人物の立場から夢を考えるのではなく、「夢の創造主」の立場から考えるのです。
例】「夢の創造主・大きな自己」の立場から⇒ 大観衆に大きな感動を与える意味と能力の存在

④ワークの最中、自分の意識や注意が、3つのうちのどの領域に向かっているか、また、どのチャンネルに向かっているか、それがどんな配置であるのかを自覚することが重要です(第4の意識状態)
例】家族はそんな夢に大反対するだろう⇒ ”領域1”へ向かっている意識を自覚

(領域1)「合意的現実」⇔ 小さな自己⇔ 他人と共有する自己
(領域2)「ドリーム・ランド」⇔ ドリーム・ボデー⇔ 夜見る夢、象徴、動作、身体症状、二元性
(領域3)「ドリーミング」⇔ 夢の創造主・大きな自己⇔ 前言語的、一元性、センシェント
領域Ⅹ)「第4の意識状態」⇔ 領域1~領域3を行き来する自己

何気ない日常に潜む「別次元」の入り口「センシェント」に気づいて

 いかがでしたでしょうか

何気ない日常に潜む「別次元」の入り口「センシェント」に気づいて
寝ているときだけでなく起きているときにも、夢に自覚的なり「夢の扉を開く」ことができると…

「ドリーミング」を感じ、「傾向」に集中し、その「センシェント(微細な)」夢の「種」を探り、それと一体になって留まることが始まりでしたよね!

サヘランですが、挙げた例と同じようにショーウインドーの中に「ドリーミング」を見出すことはありましたが、「センシェント(微細な)」な夢の「種」を味わい尽くすことはまだまだなように思います^ ^;

しかしながら、そんな「種」を見つけたならば、大きな夢に育つと期待できます!

みなさんの見つけた「夢の種」も大きく育つ、その一助になったら幸いです!

最後までご覧いただきありがとうございます

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