みなさん、いかがお過ごしでしょうか
こんにちは! サヘランです
どうでしょうか、これは残しておきたいなと思う資料や写真は、用心してコピーをとって置きたくなるのが人情というものですよね!
もののスケールは、ちょっと変わりますが「宇宙サイズのコピー」の存在は想像つくでしょうか?
しかもあなたとそっくりさんの「私たちのコピー」が「地球そっくりな惑星」に住んでいる不思議!
マサチューセッツ工科大学教授マックス・テグマーク著『数学的な宇宙』(講談社)からの内容ですが
「数学的宇宙仮説」による多世界解釈によって登場する「私たちのコピー」の住む膨大な数の多宇宙についてその不思議さを掘り下げてみました。
それではみなさん、しばしのお付き合いのほど
「永久インフレーション」の宇宙が指し示す、膨大な数の「多宇宙」の存在
マックス・テグマーク著『数学的な宇宙』(講談社)の内容から、ビックバンはそのイメージと逆なようです
多くの人がビッグバンの後にインフレーションが起きたと思っているふしがありますが、実際には、ビッグバンの前にインフレーションが起きており、それをもとにビッグバンを作り出したというのです。
①インフレーションの初期段階は「冷たいリトルスウッシュ(小さなシュッという音)」だと思うほうがイメージに近い
②そのころの宇宙はそれほど熱くない(インフレーションが終了すると1000倍高温になる)
③それほどビッグでない(リンゴより軽く、陽子の直径の10億分の1よりも小さかった)
④バンというほどのものでもなかった(インフレーション終了後に比べ遥かに小さい膨張速度)
インフレーションによって原子よりもはるかに小さな空間領域がグレープフルーツ大に引き伸ばされ、そのときの膨張速度が非常に速かったので、その後も惰性で膨張を続け、私たちが今日見ることのできる空間領域よりも大きくなったということです。関連記事はブログカードからご覧ください。
インフレーション宇宙論の第一人者アラン・ハーヴェイ・グース(Alan Harvey Guth、1947年- )が置いたたった一つの仮定は、非常に薄まりにくい均一な物質からなる小さな塊が宇宙初期に存在した、というものでした。
アインシュタイン方程式は、この塊の各部分が一定の時間ごとに倍に膨張するような解を持つようです。
このように生まれた、インフレーション宇宙論は驚くことに、三つの大問題を一挙に解決していきます。
ビッグバンの起源問題の解決
10-38秒ごとに質量が倍加し、約260回の倍加で今日観測可能な宇宙の全質量が作り出されたこと。これは逆に言えば、今日観測可能な宇宙を作り出すのにインフレーションは10-35秒にも満たない短時間しか要しなかったことになります。
宇宙の地平線問題の解決
インフレーション物質の小さな塊が倍加を繰り返して、私たちの宇宙の遠く離れた領域も生成されたという経緯があるため、それらも互いに類似の性質を持っている。
宇宙の平坦性問題の解決
インフレーションによって私たちの三次元空間が劇的に膨張すると、その空間内の1立方センチメートルの領域はどれもほぼ完璧に平坦になる。
宇宙は広大にもかかわらず、遠く離れた地点も類似性をもち、なおかつ平坦であるという、一見無関係にも見える、これら三つの大問題を一挙に解決してくれる強力な理論がインフレーション宇宙論なのです!
そしてインフレーション終了後の宇宙がグレープフルーツ大であることを考えれば、グレープフルーツ宇宙が宇宙に無限個あると考えられなくはないということです。
それらが個々に延長してビックバンを起こせば、なるほど私たちの住むような観測可能な宇宙が無限にあると思えてきます。
すべての可能性が実現されていて、「あなたと同一のコピー」が存在する「全体多宇宙」
先ほどと同じマックス・テグマーク著『数学的な宇宙』(講談社)の内容によると
私たちの宇宙の境界付近は現在、私たちから約5X1026メートルもの距離(465億光年)にあります。私たちの宇宙には、約1011個の銀河、1023個の恒星、1080個の陽子、1089個の光子が存在します。私たちの宇宙と同サイズの遠方の領域を「レベルⅠ並行宇宙」と呼ぶならば、すべてのレベルⅠ並行宇宙を集めたものが「レベルⅠ多宇宙」です。関連記事はブログカードからご覧ください。
インフレーションが本当に起き、それにより空間が無限大になったとすると、レベルⅠ並行宇宙は無限個存在することとなります。それらの並行宇宙は、事実上、量子揺らぎというサイコロを無限回振って作られたようなものです。レベルⅠ並行宇宙の一つに住む観測者は、私たちと正確に同じ物理法則を観察すると考えられ、宇宙の初期条件は私たちの宇宙とは違っていたはずで、よってその歴史も異なるようです。
ところで、量子力学は、一定レベル以上の精度でものの位置を語ることを無意味にするのですが〔不確定性原理〕。この制限の結果、私たちの宇宙が取りえる配位の数は有限になります。少なく見積もっても、私たちの宇宙と同サイズの宇宙が取りえる配位の数は、最大で10の10118乗通りとなります。この数字は「天文学的」という言葉さえも超越する巨大な数ですが、それでも有限で、無限大に比べればまだなんでもない大きさです。
ということは、永久インフレーションによって無限個のレベルⅠ並行宇宙が作られたなら、そこには「考えられるすべての可能性が実現されている」ということとなります。あなたと同一のコピーが、およそ10の1029乗メートルのところにいるはずと考えられているのです!
「私たち」と「コピーの私たち」は途轍もなく離れているが、「量子もつれ」によって連関しているかもしれない
宇宙の波動関数は通常、考えている対象の可能な振る舞いをすべて集めた「奇怪な想像上の集合」を記述するものと解釈されます(コペンハーゲン解釈)
それに対して、エバレットの多世界解釈に通じる「数学的宇宙解釈」では、宇宙の波動関数はこの無限大の空間に離れて存在するその対象のコピーをすべて集めた「実際の集合」を記述するものと解釈されます。
さらに、あなたが経験する量子的不確定性は、空間上に離れて存在する無限個のあなたのコピーのどれが、あなたが主観的に認識しているあなたなのかは分からない、ということを反映していると考えられます。簡単にいえば、「どの多宇宙のあなたが本当のあなたなのか判らない」ということです。
そして、途轍もなく離れていて、本当の自分がどれかも判らないコピー同士にもかかわらず、「量子もつれ」によってお互いに連関しあっている可能性があります。
なぜならば、「量子もつれ」の性質、”どれだけ距離が離れていても瞬時に連関しあう特質”の最大の受益者と考えられるからです。関連記事はブログカードからご覧ください。
もしかしたら、私たちのコピー同士の一挙手一投足が同じになっているのは、「量子もつれ」のおかげということになりそうです。
そういう意味あいで、一卵性の双子よりも限りなく瓜二つの「私たちのコピー」の存在が遠くに居ることをどの様に感じますか?
別に何にも思わないって!とか言ってるそこのあなた (笑) 鏡に写っている私と同じじゃないか~
とか言わないでください ^ ^;
今日から鏡を見たら、途轍もなく遠くにいるはずの「瓜二つのあなた」をイメージしてくださいね!
「私たちのコピー」の住む多宇宙パラレルワールドに思いを馳せて
いかがでしたでしょうか、
インフレーション宇宙論が指し示す、無限ともいえる膨大な数の「多宇宙」の存在について
そしてそれによって、すべての可能性が実現されていて、「あなたと同一のコピー」が存在すること
その「コピーの私たち」は途轍もなく離れているが、「量子もつれ」によって連関しているかもしれない事実について
あなたの目の前の鏡は、光の反射によって、左右反対称の像をコピーとして映しだしてくれています
が…その像はお腹も空かなければ、あなたをカッコイイとかカワイイとも思っていません(笑)
しかしながら、ここで仮定した宇宙の「コピーの私たち」はお腹も空けば、喜怒哀楽の心もあります!
そう考えてみると、何故かしら「瓜二つの私」はいとおしい存在に思えてきます♪
まだまだ、検証不可能な事柄ではありますが、もしかしたら「量子もつれ」辺りから紐解けるかもしれませんよね!もつれだけに ^ ^;
みなさんとともに、これらの不思議さの人生における意味と価値が共有できたならば幸いです。
今回も、最後までご覧いただきありがとうございます
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