こんにちは! サヘランです 窓の外は雨降り、みなさんのところは晴れてますか?
しっかり雨降りだと、インドアでモニター越しに映画でも観ようかなってなります。
お題で取り上げるのは2つのアニメ映画の大ヒット作「天気の子」と「君の名は」です。
新海監督の思い入れによる作りこみが随所にみられます。まだ、ご覧になってない方はネタバレに注意してくださいね。
さて、世界ものラブストーリーの「天気の子」と「君の名は」をもしアインシュタインが観たら何と言うか?
その答えは世界(宇宙、地球環境)ものだけに独特の視点で称賛するでしょう!です。
「君の名は」のストーリーで起きる3年間の前後する異世界
「君の名は」は岐阜県飛騨市をイメージした架空の町糸守に暮らす、女子高生で巫女の三葉(みつは)と、東京の高校に通う瀧(たき)とのラブストーリーです。
それは隕石の破片落下という宇宙的事件に、翻弄される2人と地域の人々の物語です。
糸守町に「ティアマト彗星」の破片が落下し、一夜にして町が消滅、被害者500名以上、犠牲者の中に三葉も含まれていた世界がありました。
彗星が衝突する寸前、三葉の父だった町長の指示で避難訓練が行われていて、糸守の町民は奇跡的に被害を免れ三葉も生きている世界がありました。
彗星落下の被害を免れて三葉が生きている世界と
彗星落下による犠牲者の中に三葉も含まれていた世界
みなさんシュレーディンガーの猫っていう話を聞いたことあります?
放射線カウンターが原因で死んでいる猫の世界と生きている猫の世界があり
箱を開けるまで、猫の生死が分らないっていう思考実験ですが…
箱を開けることで初めてどちらの世界(多世界の分岐)であったかが分かります。
三葉はこの猫と同様に、2つの世界はパラレルワールドとなっているようです!
「天気の子」と「君の名は」の時系列展開の中にある異世界
気がきいてますね…新海監督のファンサービスもあり、映画「天気の子」には前ヒット作「君の名は」の2人、瀧と三葉が出ています。
夏の日、おばあちゃん家に住んでいる瀧、そしてプレゼントに送る指輪を買う店で販売している店員の三葉としての場面に登場しています。
関心の時系列はどうなっているのでしょう?
「天気の子」2021年 4月~帆高家出、天気ビジネススタート。陽菜を天から連戻す(雨)
「君の名は」2021年12月 瀧が就職活動に使うメモ帳のページのシーン (晴れ)
「君の名は」2022年4月~春ラストシーン、すれ違い「君の名は?」(晴れて桜舞う)
「天気の子」2024年4月~帆高再び東京へ、陽菜と再会(2021年4月~雨降り続く)
上記の青色の天候をみると「天気の子」では東京は4年以上ずっと雨降りなのに対し
同時期の前半にストーリー展開する「君の名は」の東京は晴れて浸水してません。
にもかかわらず、「天気の子」の中に瀧と三葉の「君の名は」の2人が出ています。
映画「君の名は」の世界と映画「天気の子」の世界はパラレルワールドとなってます!
決定論(因果律)を信じていたロマンティックなアインシュタイン
現代物理学の父アインシュタインが76歳で死去したのは1955年でした。そして2年後の
1957年に量子力学の多世界解釈のアイデアの元になる原論文”Relative State”FQMの発表がヒュー・エヴェレット三世によってなされます。
アインシュタイン博士は亡くなるまで、多世界解釈といったアイデアは知りませんでした。
そうだとしても、量子力学の多世界解釈は因果的決定論(※)に属する理論ですので…
※あらゆる出来事は、その出来事に先行する出来事のみによって決定している、とする立場。原因⇨結果のように進むとする立場。対立する世界観や仮説は「非決定論」
「神様はサイコロを振らない!」と言って確率で決まるような非決定論を嫌ってたアインシュタイン博士ならば…
その後に、あのスティーブン・ホーキングが支持したのと同じように多世界解釈をアインシュタインも支持したことでしょう。
「人生にはふたつの道がある。運命なんてない、と思いながら生きる道か、全てを運命のように思いながら生きる道か」ともアインシュタインは格言で言っています。
この映画のようなラブストーリーならばどっちの立場で観たら感銘があるでしょうか?
決定論を信じて疑わなかった博士ならば…これは後者の考えであったはずですよね!
アインシュタインの恋愛については詳しく明らかになっていないけれど、恋愛についての格言はいくつも残っています。
「落ちたのが”恋”なら、重力のせいにはできない」などです!!
みなさんも意外でしょうが、真にロマンティストだったアインシュタインから見たら…
「世界もの(宇宙、地球環境もの)ラブストーリーはよいアイデアだねっ♪」と…
新海監督を絶賛し映画興行のヒットを褒め称えたでしょう!
うむぅーサヘランもちょっとロマンティストかもね(笑)
サヘラン的には”多世界解釈”とその超拡大解釈の”パラレルワールド”は異なるんですが…
この機会に、ヒュー・エヴェレット三世の多世界解釈の原論文、読み返してみよーっと
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