こんにちは! サヘランです みなさんいかがお過ごしでしょうか
先に記事にしたAマズローの「Z理論」には、実はもとになった「X理論」と「Y理論」がありました。
気になる方もおられると思い、追記することにしてみます。
「X理論」と「Y理論」は、ダグラス・マグレガーDouglas McGregorの著書『新版 企
業の人間的側面』に登場する理論です。
P.F.ドラッカー同様にマネジメントの分野で有名なD.マクレガーですが…
著者が研究中マネジャーに会うたびに「どのように従業員をやる気にしていますか」
という問いを繰り返し、そこから浮かび上がってきた「人間観」の事です。
そして、その研究成果をさらに深めて完成させたのがAマズローの「Z理論」なのです。
「X理論」の人間観は、人間は生まれつき仕事がきらいで怠け者
そういえば思い当たる、サヘランも実家の親の仕事を手伝わされるとこうなるかも…
あなたのお勤めの仕事場は、どのような雰囲気でしょうか?
まずは「X理論」の人間観を箇条書きにすると
①本来人間は、仕事など生まれつき嫌いで、もしできることなら、仕事など避けようとする
②大抵の人々は、強制されたり、統制されたり、命令されたり、脅かされたりしないと、組織の目的を達成するのに十分な努力をしようとしない
③平均的な人間は、命令されることを好み、責任を回避することを望み、大きな望みなど抱かず、他の何よりも安全を求めている
このように「X理論」は、いろいろな条件はありますが、人間は生まれつき仕事がきらいで怠け者であるとする人間観です。
どうですか、みなさんの仕事場の中では思い当たるふしはありませんか?
自我や自己実現の欲求が満たされるなら、自発的に仕事に取り組む「Y理論」の人間観
フリーになって間もないですが、サヘランも前職には当てはまるかも…しれません
この「Y理論」の人間観を、箇条書きすると、少し長いですが
①平均的な人間は、生まれつき仕事が嫌いなわけではなく、仕事に体力や知力を使うのは遊びや休みのときと同じくらい自然なことだ
②大抵な人は、自分がコミットする目標を達成するための自己管理や自己統制ができるであろう
③目標へのコミットメントは、目標を達成したときに得られる報酬の関数だ。このような報酬の中でもっとも意義が大きいのは、自我や自己実現の欲求が満足されることだ。それは、組織の目標に向かって努力した直接の結果でもありうる
④平均的な人間は、適切な条件の下では、責任を引き受けのみならず、進んで責任を取ろうとする
⑤組織における問題を解決していく際に、相対的にかなり高度の想像力、工夫の才、創造性を発揮する能力は、母集団のほんの一握りの人たちだけでなく、広範に分布している
⑥近代の産業における生活において、平均的人間のもつ知力の潜在的可能性は、ほんの一部分しか活用されていない
「Y理論」の人間観は、次のように要約して言えるでしょう。
人間は本来進んで働きたがる生き物で、自己実現のために自ら行動し、進んで問題解決をする
自分の好きな仕事に就いていて、周りから認められ、積極的に働いている姿が見えそうですね。
マクレガーの「Y理論」を踏まえて、さらに先の「Z理論」へ
Dマクレガーの「X理論」と「Y理論」は「マズローの欲求6段階説」に関連付けて説明されます。
「X理論」はその段階でより低次元の欲求を多く持つ人間の行動モデルに適用され…
「Y理論」はその段階でより高次元の欲求を多く持つ人間の行動モデルに適用されるのです。
低次欲求が充分満たされているような現代においては…
「Y理論」に基づいた管理方法の必要性が高い、とマクレガーは主張しているのです。
Y理論が万能ではないことが指摘され始め、マクレガーはZ理論の開発を始めますが、志半ばで倒れます。
そこでマズローはY理論に手を加え、発展的にY理論を修正して「Z理論」を完成させます。
いかがでしょうか、サヘランもそうでしたが組織のリーダー的な役割の時には
知っていない人は損をしているような、ちょっとした理論なのです(^^)/
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