次期車種選びはSUVか、はたまたBEVか?気候危機時代の選択肢はどれが正しいか

クルマの充電中1 テトリス区
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 みなさんいかがお過ごしでしょうか

こんにちは!サヘランです

100年に一度と言われるウイルス禍もさることながら、自動車業界の変革も100年に一度の大変革と言われています。

次期車種選びは、気に入って長く乗る場合も考えると、みなさん大抵10年先を考えて買います

ところが世の中は、気候変動の危機時代です。このまま、温暖化が続くことで、毎年の台風や豪雨、大雪が威力を増して、高確率で襲って来るとしたらあなたの選択は?

もしもの災害に強そうに見えるSUVか、はたまた気候変動を抑えるように見えるBEV(100%バッテリー電動車)が良いのか?

ということで、気候危機時代と次期車種選びについて記事にしてみました

それではみなさん、しばしのお付き合いのほど

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「大洪水よ、我が亡き後に来たれ!」と祈りながら保険としてSUVに乗るか

 近年、かってなら100年に一度といわれていた異常気象が世界各地で起きています

例えば、2020年6月には北極圏で史上最高の気温!シベリアで気温が38℃に達しています。

多くの永久凍土が融解し、大量のメタンガスが放出され、さらに温暖化が加速しているのです。

かって、有名な方が我々の無策な態度を「大洪水よ、我が亡き後に来たれ!」と皮肉ったような状況ですが、願い叶わず生きている内に「大洪水」に類するものが襲ってきているのが現状なのです。

このような、気候変動の危機を感じて時代を先読みして、背が高く頼りになりそうなSUV(Sport Utility Vehicle多目的スポーツ車)が売れているのは理解できるような気がしてきました。

SUV車と雨
SUV車イメージ

しかしながら、いずれにしても保険としての選択肢で、時間稼ぎであることには変わりありません

自然災害がより強力になり、猛威を振るえばSUVたりとて、ひねりつぶされるほどの威力なのです!
仕事もできるSUVについての関連記事は、以下のブログカードからご覧ください。

すでに、世界の平均気温が産業革命前の1℃の上昇をしている中で、科学者たちの求めるように2100年までに1.5℃未満に抑え込むには、直ぐに行動に移さなくてはなりません

グリーン・ニューディール政策の旗手BEVは、一見すると正しい選択のよう

 「グリーン・ニューディール」は、再生可能エネルギーや電気自動車(BEV)を普及させるため、大型の財政出動や社会投資を行います。

そうすることで、安定な高賃金の雇用を作り出し、実質需要を増やし、景気を刺激することを目指します。

好景気が、さらなる投資を生み、持続可能な緑の経済への移行を加速させると期待されます

BEVは車体も含め、なによりもリチウムイオン電池の生産に多くの電力を必要とします。火力発電が主力の日本の現状では、BEVは生産時に多くのCO2を排出することになるのです。

もちろん、ノルウェーのように電力がすべて再生可能なグリーン発電の場所で生産すればCO2問題はないですが、日本で生産する以上この問題は避けらません。ちなみに現状日本の火力発電比率は75%、EUは40%(2019年データ)です。

リチウムイオン電池の世界の生産地は日・中・韓で9割以上のシェアで、韓国も中国も火力発電比率は約70%、しかも両国ともCO2排出の多い石炭火力なのです。

BEVは走行時にも大量の電力を消費するので、それもグリーン電力でなければCO2削減の意味は薄れます。つまりは、BEV化を進めるべきか否かということは、発電がどれほどグリーンになっているかということが大前提となってきます。

BEV車の充電中
BEVの充電中・イメージ

そして、再生可能エネルギーの太陽電池の生産にもCO2排出を伴いますので生産と普及運用に至り電力のグリーン化には時間を要するのです。

意外にも日本の現状をみると、クリーンディーゼルやHV(HYBRID VEHICLE)の方が生産・使用過程を通じて環境にやさしいようです。

気候正義の時代、真の選択肢は?どんなクルマが期待されるか

 科学者が求める、具体的なシナリオは、2030年までに二酸化炭素の排出の量をほぼ半減させ、2050年までに純排出量をほぼゼロにしなければならないという

オリンピック、五輪も行われた都市バルセロナの、「気候正義の政策」から考えてみましょう。

バルセロナも、太陽光発電や電気バスを導入するなどして、大胆なインフラ改革を実施しています。

でありながらバルセロナの「気候非常事態宣言」は、「緑の経済成長」を掲げる代わりに、「恒常的な成長と利潤のための終わりなき競争」を批判したものとなっています。

この「気候非常事態宣言」下に、クルマの使用期間の10年を考えると、CO2排出量をほぼ半減させることが肝心になってきます。

そして、成長と利潤追求のための終わりなき競争をしていないクルマ?とはどんなものでしょう。

サヘラン的な独断と偏見で、選ばれたモデルカーそれは、ケータハム・スーパー7・160です‼

某自動車メーカーも、研究用車輛として購入し動態保存した事実がリークしているようです(笑)

スーパー7・160公式
スーパー7・160:引用元

もちろん、この車両は量産車ではなく、しかもスポーツカーという限られた範囲でのモデル的な選択です

 スポーツするという「使用価値」をとことん追求した車体構成でいっさい無駄がありません
  (スポーツするのに、鉄の屋根は必要ない!幌布の屋根はつけられる)

 車両の生産は画一的な分業でなく、職人技術者がトータルで手作りで組み立てています

 広く普及する、日本製の軽自動車のパワーユニットを使い生産過程を民主化しています
  (このタイプの黎明期には、購入者自らが車両を組み立てるキットカーが販売されていた)

 490㎏(馬1頭)という軽量さで、道路補修費用とそのための温暖化ガスの排出を大幅に減らせます

 軽量であるため、燃費に優れ、使用する材料の調達・加工にも資源と温暖化ガスを削減します

改良点があるとすれば、レーダー計測技術を用いて電子的に衝突回避性能を上げる事でしょうか。

気候危機を回避して、穏やかな日にスポーツカーをオープンエアでドライブするのはいかがでしょう、とてつもなく価値のある選択に違いありません

待ったなしの気候危機時代、ポイント・オブ・ノーリターンが迫る

 みなさんいかがでしたか、

今回の選択肢の解答はスポーツカーという、限られたカテゴリーのモデルでした。

しかし、これがファミリーカーだったらどうでしょう?

ファミリーカーも例にもれず、便利さ、快適さ、衝突安全性能を追求するため、売れるように競争でどんどん大きく重くなって仕舞いました。

衝突回避装置がより高度になれば、そもそもぶつからずに済み、衝突安全性能のために大きく重く造らなくてよくなるかもしれません!

そうなると、次世代ファミリーカーもこの究極スポーツカーの解答が大きなヒントになってきます。

現状でそういったコンセプトの新規ファミリーカー(1970年代のエアコンもない軽量な車両に衝突回避装置を付けたようなクルマ)は見受けられませんので、残念ながらファミリーでのクルマ移動はあきらめるしか解答はありません!

待ったなしの気候危機時代、ポイント・オブ・ノーリターン(急激で不可逆な変化で、以前の状態に戻れなくなる地点)は、もうすぐそこまで迫っています

この危機の時代、みなさんはどんなお考えをお持ちでしょうか

みなさん最後まで、ご覧いただきありがとうございます

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